移動平均線

移動平均線

FXや株式投資をしている人であれば、「移動平均線」については一度は耳にした事があると思いますが、その歴史は意外と古く1920年代に遡ります。

 

米国で発祥したと言われていますが、同じ時期に我が国にも「からみ足」という名で同じような分析手法があったと言われています。
100年ほどの歴史を持つ分析方法で、「米国式罫線」とも呼ばれていました。

 

FXに限らず相場取引では方向性(トレンド)を把握する事が重要となります。
相場の方向性が分かれば、その後どのような投資をするべきかが判断することができ、的確な投資が可能となります。

 

移動平均線」は、相場の方向性を読む為の、最も基本的かつ重要な「トレンド系指標」として知られています。

FXを行っていてチャートを見ている人であれば、必ずローソク足は使っていると思います。しかし、ローソク足だけを頼りに相場を読むのは非常に難易度の高い作業です。
表示されているチャートをみても、現在の相場が長期的に、または中期的に「トレンドが発生しているのか?」それとも「もみ合いなのか?」を判断する事は出来ません。

 

その弱点を補うのが、「移動平均線」です。過去の価格を平均化して繋いでゆきグラフに表したものです。

 

移動平均線は、一定の期間の中で最も古い終値を削り、新しい値を足す事で計算し、その値同士を結ぶ事で出来上がります。

 

移動平均線の計算方法

設定した期間の全ての終値の合計÷設定した日数

 

つまり期間中の終値を平均化して繋いでゆき、新たに終値が出る度に更新し続けたものをグラフにしたものです。

 

移動平均線:メリット

移動平均線を用いた分析では大局的、中長期的な流れを分析する事が可能となります。つまり設定した期間中の相場のトレンドを把握しやすくなるということです。

 

時間軸の短い細かい値動きだけで相場を判断すると、大きな流れに沿ったトレードができなくなる恐れがあります。しかしチャートに移動平均線を数本入れることで短期的でイレギュラーな値動きに惑わされることを少なくすることができます。

 

また現在のレートと移動平均線との乖離(かいり)率を測ることで相場の過熱感(買われ過ぎ、売られ過ぎ)を判断し、その後の相場の自律的な修正を狙ってトレードする手法もあります。

 

移動平均線:デメリット

移動平均線を利用する事で、大まかな相場のトレンドを読む事は可能になりますが、トレンドが発生していない相場では、様々な数値の平均線が絡み合い、ラインの角度は収縮してきます

 

つまり、トレンドが明確であればよいのですが、明確でない時、つまりレンジ(もみ合い)相場では移動平均線の動きや位置だけで、エントリーや決済の判断する事は難しくなってしまいます。

 

移動平均線:期間設定

移動平均線」の組み合わせは数多く存在していますが、一般的には短期線長期線の2本を組み合わせるか、もしくは短期線中期線、そして長期線の3本を組み合わせるパターンが一般的です。
日足を例にしますと、一般的に短期線は5日や6日や12日など、中期では20日や25日、50日のほか、75日や89日など、長期では100日や144日、200日や233日などが用いられることが多いようです。また短期のトレンドを知りたいときは短期線を、中期の場合は中期線を、長期では長期線を見る方法もあります。

投資家の間でよく使われるメジャーな移動平均線は、5日線・25日線・75日線・200日線ですが、一概にどの期間設定が良いかの答えはありません。
自分のトレードスタイルに合った移動平均線を検証する必要があります。

移動平均線において重要となるのは「ラインの傾きと角度」です。
上方向へと向いていれば相場が上昇傾向にあるという事を表しており、下方向を向いているのであれば下降傾向であるという事を指しています。また、角度は相場の動きのスピードを表しています。角度が急であればあるほど、上昇、降下のスピードが速いと考えることができます。

 

例えば、200日線が上昇を示し、角度も強い。次に75日線、25日線も同じように上昇している。このような場合は、買いポジションを持ちやすい相場と言えます。その傾向を、向きと角度で直感的に判断出来るのがローソク足にはない特徴です。

 

そして、この傾きが強いトレンド相場をチャンスと考え、順張り出来るか?が相場で大きな利益を残す為に必要な能力ともいえます。


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