FX為替市場と他の市場との関係

FX為替市場と他の市場との関係

為替レートを動かす要因は多岐に渡りますが、主にその国の経済力や景気の動向に左右されるとするのが一般的と言えるでしょう。

 

その国の経済の状況が良ければ為替レートも上昇、経済の状況が悪ければ為替レートは下降すると考えるのが普通です。

 

では、その国の経済状況をなるべく早く察知するにはどうしたら良いのでしょう?

 

その手段の一つとして挙げられるのが、外国為替市場以外の市場の動向を探ることです。

 

為替市場以外の市場には、代表的なものとして株式市場債券市場、各種商品市場などが挙げられます。

 

これらの市場は各国の経済や景気に深く関与しているものばかりで、つまりは通貨の価格とも密接に関係するからです。

 

株式市場

株式市場は企業の株式を売買する市場で世界各国にありますが、最も重要となるのはやはり米国で、米国株の値動きは全世界の経済・株式市場に影響を及ぼします

 

米国の主な株式市場には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)ナスダック(NASDAQ)があります。この2つを合わせると、2016年5月末現在、時価総額ベースで約25兆7,249億ドル。米国市場の世界シェアは約39%と、日本の約7%と比べても圧倒的です。

 

したがって、米国の株式指標であるニューヨークダウ平均株価は、米ドルの相場に大きな影響を与えます

 

米国株が値上がりすれば米ドルも買われ、米国株が値下がりすれば米ドルも売られる傾向にあります。

 

外国為替は、対米ドルの取引が基本ですから、米国の株価が上がれば、米ドル以外の通貨に対して米ドル高となり、米国の株価が下がれば、米ドル以外の通貨に対して米ドル安となる傾向が強いと考えていいでしょう。

 

債券市場

債券市場は、英語で「Bond market(ボンドマーケット)」と呼ばれ、債券の取引される市場(マーケット)のことを指します。

 

現在、世界の債券市場は、世界の株式市場より規模が大きく、年々拡大しています。また、世界の債券市場において、米国債を擁する米国市場が最大で、また発行通貨においては、米ドル建てが断トツに多くなっています

 

債券市場で注目されるのは各国の国債の金利です。

 

原則として、金利が上がれば債券価格は下がり、金利が下がれば債券価格は上がります。

 

例えば米国債券の価格が下がれば、米国の金利が上昇し、それが米ドル買いの動きに繋がり米ドル高になりやすいと考えられます。

 

つまり、金利が上昇した国の通貨は一般的に買われやすいと言えるのです。

 

商品市場

商品市場では、原油などの燃料、穀物などの食料、鉱物、貴金属などを売買します。

 

通常、商品市場と言った場合には商品取引所が取引の中心となり、一般的には他の市場との相関性は低く、需給関係に大きく影響を受けるとされています。

 

しかしながら、国際商品価格の多くは原則として米ドルで表示され、米ドル建てで売買することになっています。

 

米ドルが安くなれば商品価格が上がり、米ドルが高くなれば商品価格が下がる傾向にあると考えてよいと言えます。

 

つまりは商品市場の値動きは、為替市場の値動きと相関関係にあるというわけです。

 

米ドルの値動きを考える際には、原油や金属など、市場規模の大きい代表的な商品の値動きも見ておくべきと言えます。

 

各市場を投資家にとってリスクの大きい順に並べると、商品市場株式市場為替市場債券市場の順となります。

 

これらの市場の中で、投資家が資金をどの市場に投資するかを判断するためには、その投資で得られるリターンとリスクを比べて選択することになってきます。

 

また、世の中にどれくらいの量のお金が出回っているかによっても、資金が流れていく先は違ってきます。

 

例えば景気がよくて、世の中にお金があふれ、市場全体が上昇ムードのときは、投資家達の目はリスクの大きい商品に向かう傾向にあります。商品市場株式市場に資金が流れ込んで商品の価格や株価を押し上げていきます。

 

逆に、景気が悪く土地や株式の価格が下がるときは、投資資金はリスクの低い商品、例えば債券などの確定利回りの商品に向かいます。

 

こういった資金の動きが、‘風が吹けば桶屋が儲かる,的に為替レートにも影響を与える場合もあります。

 

それぞれの市場の動向が、為替レートの動きを予測する材料にもなり得るというわけです。

 

為替市場は、さまざまな指標の発表や要人発言などの他、株式、債権、商品などの市場の動向にも影響されて動く場合があります。
世界中の様々な市場ほぼ全ては、米国市場の動向や米ドルの値動きに影響を受けます。

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